
アラン1995 30年 THE JOURNEY
日本史上初の30年熟成アランシングルカスク
創業年蒸溜『Cask No.2』という唯一無二の一樽を詰めた逸品
ィスク・イーの創業者が所有していた創業年の樽『Cask No.2』を蒸溜所の30周年を記念してボトリングした極めて貴重な1本です。
ロックランザ蒸溜所(旧アラン蒸溜所)で2番目に樽詰めされたシェリーホグスヘッドを、ちょうど30年後の2025年8月15日にカスクストレングスでボトリング。
パッケージこそ異なるものの、『The Distillers One of One Auction』 において£9,027 (約183万円) で落札された出品ロットと同一のウイスキーです。
蒸溜業界の保護・発展と慈善活動を担うギルド『Worshipful Company of Distillers』においてマスターを務めた重鎮、ケニー・マッカイ氏と一から協業し、丹念に製品化を進め、スコットランドの著名なガラスアーティストである Giles Lawson Johnston 氏がボトルに繊細なデザインを施しています。
まさに30年という時の重みと芸術性が融合した1本で、アラン島がデザインされたBOXの側面にはロックランザ蒸溜所とウィスク・イーがこれまで歩んできた THE JOURNEY(旅)の記録が刻まれています。
参考価格¥180,000(外税)
アルコール度数:51.0% 容量:700ml
【限定数:279本】
カスクタイプ:シェリーホグスヘッド No.2
熟成年数:30年 樽詰:1995年8月15日 瓶詰:2025年8月15日
令和7年12月16日から発売
<世界的に著名なウイスキー・スピリッツ評論家、デイヴ・ブルーム氏によるテイスティングノート>
色:輝きのあるマホガニー。
香り:まず感じるのは、松脂やミルラなどの樹脂が放つ濃密で神秘的な香り。
その奥から、ドライセビリアンオレンジやチェリー、プルーンといった果実がゆっくりと立ち上がってくる。
さらに、ニスの揮発する気配や、しっとり湿ったパイプタバコ。時間の経過とともに、どこかハモン・イベリコ・ベジョータのような旨味を含んだ香りが、遠くから姿を見せる。
ほんの一滴だけ水を落とせば、キノコのニュアンスを含んだ雨上がりの大地からの香りなど秋の気配がふわりと広がりレーズンの甘さが柔らかく寄り添う。
全体の印象は完全なる一体。
ひとつひとつの香りが突出することなく折り重なり、ゆっくりと、そして賢明なまでに調和していく。
味わい:意外にも、淡く香り立つ花の気配から始まる。
ダークチョコレートに潜むスミレや乾いたラベンダーを思わせる繊細なパフューム。
その奥行きを包み込むように、優しいドライフルーツが寄り添う。
質感はオイリーで厚く、タンニンは柔らかくほどけていく。
やがてモスカテルやレーズンの濃密な果実味が深まりを見せ、そこに苦味と甘味の境界線をたゆたうような味わいが加わる。
鼻で感じた樹脂が再び姿を現し、サルサバリラ(木の根)のほろ苦さが奥行きを与える。
余韻:蜜蝋で磨き上げた古い木材の温かい香りがゆっくりと続き、わずかに酸化したニュアンスが表情を変化させる。
ナッティで力強い酸が軽やかに跳ね上がった後、すべてが再び柔らかさを取り戻し、静かに消えていく。
蒸溜所と一緒に30年もの年月を過ごしてきた希少なアランのシングルカスク。


コメント